LEDビジョンの導入を検討される方々から、よくいただく質問をまとめました。
Q1 耐用年数はどのくらい?
LEDビジョンの耐用年数を考える際は、法定耐用年数と物理的な耐用年数の2つの観点があります。
法定耐用年数は、資産価値の寿命として法的に定められた期間で、LEDビジョンは「ネオンサイン/電飾看板」として位置付けられる場合、3年とされています。
一方、物理的な耐用年数は、実際に機器が使用できなくなるまでの期間を指します。LEDの劣化や故障、輝度半減期などを考慮すると、一般的に5年程度とされていますが、これは製品や稼働状況によって大きく異なります。実際の運用では、あらかじめ余裕を持った輝度設定にしておき、輝度が落ちてきたタイミングで少し輝度設定を上げて調整し、より長期間の使用することもあります。
Q2 設置に必要な法令・屋外広告物の申請手続きは?
屋外へのLEDビジョン設置には、主に「景観条例」と「屋外広告物条例」への対応が必要となります。
景観条例は、美しい街並みや良好な都市景観を形成保全するために各地方自治体が制定しており、設置前に必ず各自治体や景観行政団体への確認が必要です。
屋外広告物法は、広告物の規制基準を定めた法律ですが、具体的な規制は地方公共団体が独自に定めています。そのため、設置に際しては自治体への申請が必要となります。
HIBINOでは、これらの条例に関する自治体や団体への問い合わせから交渉、申請手続きまでを一貫してサポートしておりますので、安心して導入を進めていただけます。
Q3 映像コンテンツの制作で気を付けることは?
映像コンテンツ制作で最も重要なのは、その目的を明確に定めることです。
単に見栄えの良いコンテンツを作ることではなく、企業の魅力や商品の特徴を効果的に伝えることが本質的な目的となります。
そのため、まず「伝えたいメッセージ」を明確にし、それに沿った映像表現を追求していくことが重要です。
Q4 必要な輝度は?
LEDビジョンに必要な輝度は、設置場所や用途によって大きく異なります。
店舗などの室内空間での演出であれば、600cd/㎡程度で十分な視認性を確保できます。一方、ビル屋上などの屋外広告では、太陽光に負けない視認性を確保するため、5,000cd/㎡以上の高輝度が推奨されます。
また、落ち着いた雰囲気を演出したい場合や、強いインパクトを求める場合など、演出目的によっても最適な輝度は変わってきます。
Q5 ランニングコストに必要な項目は?
LEDビジョン導入において、初期投資は予算化しやすい一方で、ランニングコストは見落としがちです。継続的にかかる費用として、以下の項目を考慮する必要があります。
・電気代(設置面積と輝度等により異なる)
・保守・メンテナンス費用
・コンテンツ制作費用(内容や更新頻度により異なる)
・通信費等(配信システムを導入する場合)
最近は、DX推進のため配信システム導入を希望されるケースが増えてきています。このような配信システムの導入は、運用の効率化というメリットがある一方で、コスト面でのデメリットもあるため、十分な検討が必要です。
参考:
LEDディスプレイの映像送出機器の選び方|ネットワーク型とスタンドアローン型の違いを解説