LEDディスプレイのピッチ選択の際に考慮したいポイントについて解説します。
それぞれ詳しく解説します。
コンテンツ
LEDディスプレイのピッチ選びは、表示するコンテンツの種類や目的によっても違ってきます。
たとえば、文字情報が多い場合や、高解像度の映像を用いて没入感を演出した場合などは、細かいピッチにすることで映像が鮮明になりコンテンツに合わせた表現が可能です。
また、応用として、適正ピッチよりも荒いピッチにしてコンテンツをレトロ風の見せ方に演出する方法などもあります。
視認距離
視認距離とは、LEDディスプレイからどの程度離れた場所から視聴者が見るかの距離のことです。
視認距離によって、選択するピクセルピッチが異なります。LEDディスプレイと視聴者の距離が近ければ近いほど、ピクセルピッチは狭い必要があります。接近して見る環境にピクセルピッチが広いLEDディスプレイを設置すると、表示する画像が荒く見え、意図したように伝わらないからです。
最短視認距離とピクセルピッチの関係は、以下の計算式で求めることができます。
「最短視認距離(mm)÷1000=適正ピクセルピッチ(mm)」
たとえば、視認距離が10mの場合は、10,000mm÷1,000=10mmとなり適正ピクセルピッチは10mmとなります。同じように、視認距離が3mだと、3,000mm÷1,000=3mmとなり適正ピクセルピッチは3mmです。
視認距離が近い場合には狭いピクセルピッチ、遠い場合には広いピクセルピッチを選択します。
コスト
LEDディスプレイのピッチ選びには、コンテンツや視認距離以外にもコストについて考えなければいけません。
どのような環境であっても、ピクセルピッチが狭いLEDディスプレイを選択すれば、表示する画像はお客様へ正確に届けることが可能です。ただし、ピッチが細かくなるほど、高精細になりますがコストも高くなります。たとえば同じ大きさの画面でも、ピッチ10mmとピッチ5mmでは使用するLEDの数は4倍の違いです。
ピクセルピッチをただ狭くするのではなく、目的に合わせたピクセルピッチを選択するようにしましょう。
下記の記事では、ピッチを含めLEDディスプレイの価格を決める3つの要素について解説しています。
▼参考:
LEDディスプレイの選び方は?価格を決める3つの要素について解説
消費電力
ピッチが細かくなるほど、使用するLEDの数は多くなります。そのため、消費電力も高くなってしまいます。
LEDディスプレイを導入して長期的に運用していくには、消費電力などのランニングコストも考慮しておかなければなりません。LEDディスプレイのピッチを選ぶ際には、消費電力にも影響することを覚えておきましょう。
下記の記事では、LEDディスプレイの消費電力について解説しています。
▼参考:
LEDディスプレイの消費電力はどのくらい?ランニングコストへの影響を解説
HIBINOでは、このようなピッチ選択のポイントを考慮し、お客様の目的や要望を聞いてオーバースペックにならないピッチのプランが提供可能です。画面の大きさやピッチについて迷ったときはお気軽に問い合わせください。
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