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LEDディスプレイとは?|仕組みや原理を活用事例とあわせて紹介

「LEDディスプレイはどんな仕組みになっているの?」
「LEDディスプレイと液晶ディスプレイの違いはなに?」

このように思うことはありませんか?

ディスプレイを選ぶ際に、LEDの仕組みや特徴、液晶との違いがわからなければどのように選べばいいかわかりません。

この記事では、ショッピングモールなどの商業施設や街頭などの屋外広告で普及が進んでいるLEDディスプレイの仕組みや原理、特徴についてまとめました。

LEDディスプレイを選ぶ際に知っておきたい専門用語や活用事例もあわせて紹介しますので、ぜひご覧ください。

また、HIBINOではLEDディスプレイの導入を検討する際に役立つ各種資料をご用意しております。LEDディスプレイの設置を検討中で選び方に悩まれている方は、お気軽にダウンロードください。

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LEDディスプレイの仕組みとは?

LEDは、発光ダイオード(Light Emitting Diode)の略で、電気を通すと発光する半導体素子のことです。

家庭でも電球の代わりに使われ、最近では信号機にも使用されています。

発光ダイオード(LED)

このLEDを均一な面に一定のピッチ(間隔)で並べ、画面として構成したものが、LEDディスプレイです。

LEDディスプレイのアップLEDを一定の間隔で並べ、映像を演出


LEDディスプレイと液晶ディスプレイの違い


LEDディスプレイと従来の液晶ディスプレイでは、発光原理が違います。

液晶ディスプレイの「液晶」とは液体と固体両方の性質をもつ物質のことで、電気刺激を加えると光の屈折角度が変わる性質を持っています。

この性質を応用して作られたのが液晶ディスプレイです。

液晶ディスプレイは、バックライトが発する光を、偏光フィルター・カラーフィルター・液晶を通過することで、色付きの光として出力しています。

LEDは電気を流すと素子自体が発光するものです。

LEDは、光の三原色といわれる赤・緑・青の3色で構成されており、単体では決められた色しか発せないので大量のLEDを用いて文字や画像を表示します。

つまり、液晶ディスプレイは後方から間接的に光らせており、LEDディスプレイはLED自身が色付きの光を発光する、という違いがあります。

人の目は色の変化より、明るさの変化に敏感な特徴がありますので、光り方は見え方の重要な要素です。

液晶ディスプレイとLEDディスプレイの比較画像液晶ディスプレイとLEDディスプレイの発光原理の違い

LEDディスプレイの5つの特徴

LEDディスプレイは、液晶ディスプレイに比べて圧倒的に明るく、画面のサイズや利用場所の柔軟性が高いことなどが魅力です。

ここからは、LEDディスプレイの5つの特徴を紹介します。

外光に負けない、レイアウトやサイズが自由、設置環境を選ばず長く使える、さまざまな形状が作りやすい、コストパフォーマンスが高い

とくにこれから、LEDディスプレイの導入をお考えの方は5つめのコストパフォーマンスが気になるところではないでしょうか。

それぞれ、詳しく解説します。

1.外光に負けない(明るい場所でも使える)


LEDディスプレイの特徴1つめは、「外光に負けず、明るい場所でも使える」点です。

LEDディスプレイは、素子一つひとつが自発光するため、液晶ディスプレイやプロジェクターといったほかの映像装置よりも画面を明るくできます。

そのため、屋外やガラス張りの室内などの明るい場所でも、外光に負けない視認性の高い映像表示が実現可能です。

たとえば、外光の影響を受けやすい街頭ビジョンやスタジアムでもLEDディスプレイは使用されています。

お客様に強いインパクトを与え、まるでその世界に入ったような没入感を得ることができます。

2.レイアウトやサイズが自由


「レイアウトやサイズの自由度が高い」こともLEDディスプレイの特徴のひとつです。

液晶ディスプレイは基本的に定型サイズで作られているため、大型ディスプレイを設置する場合は複数のディスプレイを縦横に並べて組み合わせる必要があります。

そのため、組み合わせたそれぞれのディスプレイの間に縁(ベゼル)によるつなぎ目が見えて縁が非表示領域になってしまうのはデメリットです。

一方で、LEDディスプレイは複数モジュールの組み合わせで構成されるため、大きさの制限がなく設置場所に合わせて自由にサイズを構築することが可能です。

また、縁(ベゼル)がないため1つの大きな画面として構成することにより、シームレスな大型ディスプレイを構成することができます。

つなぎ目を気にしないで自由なレイアウトやサイズにできることは、LEDディスプレイの大きな魅力と言えるでしょう。

LEDディスプレイと液晶ディスプレイの構成の比較表

▼参考:大型LEDディスプレイを導入する場合の上手な活用法や注意点については、下記の記事でも詳しく解説しています。
大型LEDディスプレイの特徴と注意点|ワンストップサービスのHIBINOが解説

3.設置環境を選ばず、長く使える


3つめの特徴は、「設置環境を選ばず、長く使える」ことです。

LEDディスプレイは、液晶よりも耐光性が強く、紫外線を浴びても劣化しにくい特性があります。そのため、屋内だけでなく屋外でも長く使うことができます。

また、防水・防塵加工を施すこともできますので、屋外や水を使用する場所での使用も可能です。

4.さまざまな形状が作りやすい


「さまざまな形状が作りやすい」ことも、LEDディスプレイの特徴のひとつです。

横長や縦長、変則的な大きさなど設置場所にあわせたレイアウトはもちろん、曲面にも設置できることが大きな特徴です。

円柱やウェーブ型などでも作ることができるので、存在感のある空間演出が実現できます。

また、近年ではキューブ型のLEDディスプレイや、コーナー用のLEDディスプレイも注目を集めています。

キューブ型は、名前の通り立方体のLEDディスプレイです。さまざまな角度から見ることができ、立体的に動いた演出を行えます。

キューブ型ディスプレイのサンプルキューブ型LEDディスプレイ

また、コーナー用のLEDディスプレイは、柱に巻いて広い空間を演出するのに適しています。

コーナー用ディスプレイのサンプルコーナー用LEDディスプレイ


▼参考:CUBE型LEDディスプレイについて詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
海外での導入事例が増えている!?キューブ型LEDディスプレイが利用される用途とは

5.コストパフォーマンスが高い


LEDディスプレイは、「コストパフォーマンスが高い」のも特徴です。

導入コストだけで比較すると、液晶ディスプレイやプロジェクターに比べLEDディスプレイの方が高額ですが、輝度の継続時間が圧倒的に長いため、長期間使うことができます。

そのため、LEDディスプレイは長期で見るとコストパフォーマンスに優れていると言えるでしょう。

また、修理にかかるコストにも違いがあります。

ディスプレイが故障した場合、基本的に液晶ディスプレイは本体全部を一旦外して修理または、交換となるため、点灯できない修理期間が発生します。

一方、LEDディスプレイは壊れている一部のモジュール交換で対応可能なので、すぐに点灯することができ、点灯できない修理期間は発生しません。また、一部の修理にて対応可能なので、ランニングコストが低いと言えます。

たとえば、屋外設置で飛来物により一部破損した場合でも、LEDディスプレイであれば破損部分の交換で済むので修理費用は破損部分のみです。

以上のことから、LEDディスプレイと液晶ディスプレイの特徴の比較を表にまとめました。

ディスプレイを選ぶ際には、これらの特徴、設置場所、予算を考慮して検討すると良いでしょう。

LEDディスプレイと液晶ディスプレイの特徴の比較表

LEDディスプレイを選ぶ際に知っておきたいキーワード

ディスプレイを選ぶ際に、専門的な言葉が多くて理解しにくいと感じることもあるのではないでしょうか。

ここからは、LEDディスプレイを導入するなら知っておきたい基礎知識を紹介します。

以下4つは、ディスプレイを選ぶ際によく見る重要な用語です。

 ・ピクセルピッチ(ドットピッチ)
 ・輝度
 ・視野角
 ・視認距離


それぞれ、詳しく見ていきましょう。

ピクセルピッチ(ドットピッチ)


ピクセルピッチとは、LED素子間の間隔のことを言います。ドットピッチも同じ意味で使われる言葉です。

高精細かどうかは、面積当たりのピクセルピッチの密度で決まります。同じ面積の場合は、ピッチが狭いほうが高精細です。

ピクセルピッチのイメージ図

逆に、ピッチが大きくてもディスプレイのサイズが広面積であれば、その分ピクセル数が増えるので、解像度が高くなります。

ピクセルピッチとは、LED素子とLED素子の間隔で面積単位の素子の数によって、解像度が決まることを覚えておきましょう。

ピクセルピッチ、面積、解像度の関係については、こちらの動画で詳しく解説しています。



輝度


輝度とは、光の強さの度合いのことで、輝度が高いほど明るいことを意味します。

輝度の単位はカンデラ(cd)で、これは光源から出る光の強さである「光度」を表す単位です。

一般的なテレビの輝度は、非公表の場合が多いのですが、400〜700cdで多くは500cd程度といわれています。

LEDディスプレイを設置するときは、設置場所に適した輝度を選択することが大切になります。

とくに外光の影響を受ける場所では、輝度によって視認性が大きく変わってくるからです。

具体的な輝度の目安は下記のとおりです。目安を参考に、設置する場所に適した輝度を選択するようにしましょう。

屋内と屋外の輝度の目安の表


視野角


視野角とは、LEDディスプレイの画面が正面ではなく角度が付いた状態で、「輝度が半減しない範囲」を指します。

ディスプレイを斜めから見て輝度が半減してしまうと、コンテンツをしっかり見ることができません。

また、高い場所に設置されている場合は垂直方向の視野角も重要です。

水平方向の視野角のイメージ図

垂直方向の視野角のイメージ図

視野角の範囲内に入っていれば、コンテンツを確認することができます。

したがって、LEDディスプレイを設置する際は、視野角とお客様がコンテンツを見る位置を考慮する必要があるのです。

視認距離


視認距離は、お客様からLEDディスプレイまでの距離のことです。

適切な視認距離とピクセルピッチを選定しないと、LED自体の点が見えてしまい映像として見づらくなります。

視認距離によって選択するピクセルピッチは異なり、LEDディスプレイとお客様の距離が近ければ近いほどピクセルピッチは狭い必要があります。

視認距離が遠い場合には、ピクセルピッチが広くても良好な視認性を保つことができます。

視認距離のイメージ図


お客様が近づいて見ようとしたときに、ピクセルピッチが広いと、LED自体の点が見えてしまい表示する画像が荒く見えて、意図したように伝わりません。

LEDディスプレイを設置する際には、お客様が映像を見る位置やコンテンツの種類を考慮してピッチと画面サイズを決める必要があります。

そのため、ピッチと画面サイズを決めるときは、プロに相談することをおすすめします。

HIBINOでは、設置場所や目的などお客様のニーズに合わせたLEDディスプレイと、コンテンツを含めたご提案が可能です。

LEDディスプレイなどのハード部分に予算をかけるのか、コンテンツに予算をかけるのかなどご予算内で、最適なプランをご提案いたします。

LEDディスプレイの設置を検討している方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

LEDディスプレイ活用について相談してみる

LEDディスプレイの活用事例

ここからは、LEDディスプレイの活用事例について、よく使われる場所に分けて4つ紹介します。

 ・スタジアム・競技場
 ・商業施設・小売店舗
 ・駅・屋外広告
 ・オフィス


それぞれ、詳しく紹介していきます。

スタジアム・競技場


パナソニックスタジアム吹田の画像

外光に強く、耐久性もあることから、屋外のスタジアムや競技場で活用されています。

ここでよく使用されているのは、大型ディスプレイやバナー(リボン)タイプのディスプレイです。明るい場所でも見やすく、インパクトのある映像コンテンツでスポーツの試合を演出します。

HIBINOでは、ディスプレイだけでなくコンテンツのご提案も可能です。

▼参考:スタジアムでの活用事例はこちらの記事でも紹介しています。
パナソニックスタジアム吹田の大型ビジョンを刷新!高精細・大型化で視認性アップ

商業施設・小売店舗


小売店舗の事例画像

商業施設や小売店舗などでは、ブランディングや集客、商品訴求に活用されています。

店舗内の壁面の大きさに合わせたディスプレイの構築や、透過するタイプのディスプレイであればガラス張りの店内から外に向けて訴求可能です。

また、文字だけ表示されるティッカータイプやロゴなども表示可能なバナータイプも、インフォメーションなどに活用されています。

▼参考:小売店舗での活用事例はこちらの記事でも紹介しています。
集客・売上アップに貢献!店舗の魅力を引き出す「売り場別LEDディスプレイ活用アイデア」

駅・屋外広告


屋外広告の事例画像

駅やビルの壁面や屋上での広告としても、よく活用されています。

屋外に設置するので、日光の明るさに負けない高輝度であることが重要です。

また、広告効果を高めるためには、通行人の目に留まり、印象に残る必要もあります。多くの人の目を惹きつける工夫として、最近では屋外での3D広告も話題です。

▼参考:3D広告に興味がある方は、こちらの記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
どうして飛び出す!?巨大3D広告の仕組みとは?

オフィス


オフィスのエントランスでは、ブランドイメージの訴求などに活用されています。

また、会議室でも、プロジェクターや液晶マルチディスプレイの代わりとして使われています。

プロジェクターは、色のコントラストがなく外光に負けてしまうため、部屋を暗くしなければなりませんが、LEDディスプレイは暗くせずに利用できるので、手元の資料も問題なく読むことができます。

また、液晶マルチディスプレイは会議室の広さに合わせて大きな画面にした場合、ベゼルが太いのでつなぎ目が目立ってしまいます。

LEDディスプレイはベゼルの幅が狭くつなぎ目が目立たないので、会議でスライドを共有する際などでも見やすく、ストレスになりません。

▼参考:オフィスでの活用方法は、こちらの記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
会議の質を向上させる、オフィスLEDの3つの選び方

LEDディスプレイ設置の流れ

LEDディスプレイの設置は、ご発注から、通常約3〜4か月程度の日程が必要です。設置の計画に合わせて、早めに検討しましょう。

LEDディスプレイの設置までの流れは、下記の図のとおりです。

お問い合わせからLEDディスプレイの運用までの図

目的や現場環境のヒアリングから始まるため、その時間も考慮しておくと慌てずにすみます。

設置を検討されている場合は、早めに相談するのがおすすめです。

LEDディスプレイの特徴を踏まえた最適なプランをご提案いたします

ここまでの内容をまとめます。

 ・LEDディスプレイは発光ダイオードの略で、電気を通すと発光する半導体素子のこと
 ・LEDディスプレイを選ぶときは、ピクセルピッチ・輝度・視野角・視認距離を考慮する
 ・スタジアムや商業施設、屋外広告、オフィスなどの活用事例がある
 ・LEDディスプレイの設置は、発注から3~4か月程度が目安になる


LEDディスプレイの設置を検討されている場合は、HIBINOにお任せください。

HIBINOでは、LEDディスプレイを約20年にわたり提供しており、多種多様な納入実績があります。

ヒアリングを通して、ご要望に沿った最適なディスプレイはもちろん、音響機器やコンテンツもあわせてトータルソリューションでのご提案が可能です。

LEDディスプレイを導入したいけど、どのように選べばいいかお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

LEDディスプレイ活用について相談してみる

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