四角だけじゃない！こんな形にも？
さまざまな形で魅せるLEDディスプレイ活用術

これまでディスプレイといえば、多くが平面的な長方形を前提に作られてきました。
テレビ、パソコンモニター、スマートフォン、そして街頭の大型ビジョンに至るまで、ほとんどのディスプレイがアスペクト比やサイズが固定されており、設置場所やデザインの自由度が限られていたのです。

しかし、LEDディスプレイなら、アスペクト比に縛られないだけでなく、四角以外の珍しい形状でもディスプレイを構築することができます。設置したい場所にぴったりのサイズにすることはもちろん、これまでにない発想での映像表現が可能になりました。

表示面の形状を自在に設計できるため、建築物の外観や内装と一体化した映像演出や、アート作品のような独創的な映像体験の創出も可能です。

このLEDディスプレイがもたらす形状の自由度と、それを活かしたさまざまな活用事例について詳しく解説します。

▼アスペクト比については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
決まったサイズに縛られない！LEDディスプレイのアスペクト比

LEDディスプレイは、モジュールを組み合わせることでさまざまな形状を実現することができます。ここでは、四角以外の形状である例として、曲面、ドームそれぞれについて解説します。

曲面ディスプレイ

LEDディスプレイは、滑らかな曲線を描くことが可能です。この特性を活かせば、建物と一体化するのではなく、アイキャッチとして存在感を放つ大型ディスプレイを実現できます。単なる映像装置以上の存在感を主張し、人々の目を引きつけることができるでしょう。

また、円柱形のディスプレイにすることで、駅やショッピングモールなど、さまざまな方向から見られることを想定した場所への設置にも最適です。イベント会場や商業施設の中央に設置すれば、来場者の注目を集める存在感を発揮し、効果的な情報発信が可能になります。

ドーム型ディスプレイ

ラスベガスにある有名なドーム型の大型シアター「MSG Sphere」のように、LEDディスプレイは球体の構造も実現できます。大きさも自由なのでSphereのように大規模なものだけではなく、小型のドームディスプレイも可能です。

ドーム型のLEDディスプレイは、イベントやショーの演出、商業施設でのアイキャッチなどの用途におすすめです。注目を集める圧倒的な存在感と、非日常感の演出により、人々に大きなインパクトを与えることができます。

せっかくのドームなので、表示する映像コンテンツにもこだわりたいところです。ドームならではの映像が活きる表現としては、例えば、地球や丸いキャラクターのような、抽象的なグラフィックスなど、ドームの形状を活かしたコンテンツが考えられます。ドーム特有の映像コンテンツを制作することで、より印象的な演出が可能になるでしょう。


▼Sphereの現地レポートは、こちらの記事でご覧いただけます。
ラスベガスの革新的エンターテイメント施設 "Sphere"をレポート

LEDディスプレイは、波型、多角形、不規則な形状など、既存の形状の枠にとらわれない使い方も可能です。ここでは、四角でも球体でもない、少し珍しい形でのLEDディスプレイ活用術を紹介します。

例えば従来の四角いディスプレイではこのように見えるコンテンツがあるとして、LEDディスプレイならどのような表現方法が考えられるでしょうか。


■ 抜けのあるディスプレイ
LEDディスプレイなら、ところどころ表示部が抜けたディスプレイも構築できます。背面に別のLEDを配置することで、前後に奥行きを持たせたレイヤー演出が可能です。


■ 多角形ディスプレイ
三角形、五角形、六角形などの多角形や円を組み合わせれば、ユニークな形状のディスプレイが構築可能です。幾何学的な美しさと、斬新なビジュアルがインパクトを生み出します。


■ 不規則な形のディスプレイ
LEDディスプレイは、ランダムな曲線や、非対称な形状など、自由度の高いデザインも可能です。
例えば、このようにボトルの形状をした表示部のディスプレイなども構築できます。


こうした多様な形状のディスプレイは、映像コンテンツ制作の可能性も大きく広げます。LEDディスプレイの自由な形状を活かせば、より魅力的で印象的な、これまでにない映像体験を提供できるでしょう。

従来の形にとらえわれないLEDディスプレイの魅力を具体的に感じていただくために、活用シーンをいくつか紹介します。

商業施設・ショールーム：ブランドの世界観を演出

店舗や商業施設、ショールームなどでは、ブランドの世界観を表現し、お客様に印象付けることが重要です。そのためには、単なる四角いディスプレイだけではなく、第一印象で目を惹きつける、インパクトのあるディスプレイがおすすめです。

自社の商品に関連する形状やロゴの形にしてみたり、アート作品のような抽象的な造形にしてみるなど、活用方法は無限大です。例えば、ファッションブランドの旗艦店に、ブランドロゴを模したLEDディスプレイを設置し、最新コレクションの映像を流す、といった活用が考えられます。店舗の空間とブランドイメージが融合することで、訪れたお客様に強く印象を残すことができるでしょう。

屋外広告：思わず立ち止まる映えるデザイン

SNS時代の今、屋外広告に求められるのは、通行人の目を惹きつけ、思わず写真を撮りたくなるような「映える」デザインです。LEDディスプレイは、その自由な形状で、映える広告を実現する強力なツールとなります。

例えば、ビルの壁面に設置されたLEDディスプレイに、前後に奥行きを持たせたレイヤー演出を映し出すことで、通行人の注目を集めることができるでしょう。また、街角に現れた球体ディスプレイは、都市の中で人々の目を惹き、思わず立ち止まって楽しみたくなります。

従来の平面的な看板では見過ごされがちだった広告も、様々な形のLEDディスプレイを用いることで、人々の記憶に残るインパクトを与えられるでしょう。

アート・エンターテイメント：記憶に残る芸術体験を創出

美術館やギャラリー、エンターテインメント施設で、LEDディスプレイを用いた没入型のインスタレーションが注目を集めています。こうしたシーンでも、さまざまな形状のLEDディスプレイは演出の幅を広げることができ、今までにない芸術体験を創出できます。

例えば、天井を曲面の大型LEDディスプレイにすることで、まるで空のような演出が可能です。また、抽象的なCGアニメーションを映し出せば、まるで別世界に転生したような感覚を楽しめるでしょう。

▼天井の大型LEDディスプレイの活用例は、こちらの記事で紹介しています。
イマーシブ体験で創る都市の象徴ーアメリカ最新LED活用事例レポート

現代において、極論を言えば私たちは朝起きてから寝るまでずっとディスプレイを見て生活しています。そのため、見慣れた四角い平面のディスプレイでは、もはや人々の目を惹くことは難しくなってきました。

そんな中、LEDディスプレイの登場により、映像の表現力は大きく広がりました。従来の平面的な四角いディスプレイとは異なり、LEDディスプレイは自由な形状を実現できるのが大きな特徴です。

本記事では、LEDディスプレイの基本的な特性から、曲面、ドーム、不定形など、様々な形を活用した事例までを紹介してきました。アート、エンターテインメント、商業施設、屋外広告など、幅広い分野でLEDディスプレイは活躍し、自由な形状を活かした映像表現で人々に新しい体験を提供しています。

もし自社の空間や商業施設、イベントなどに、お客様の目を惹く珍しい形のディスプレイを導入したいとお考えでしたら、ぜひ一度ご相談ください。お客様のニーズに合わせた最適なご提案をさせていただきます。

HIBINOでは音響機器やディスプレイの形に合わせた映像コンテンツまで含めたトータルソリューションをご提供可能です。ぜひお気軽にご相談ください。

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