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ラスベガスの革新的エンターテイメント施設 "Sphere"をレポート

遠くから(安ホテルに泊まったので遠い…)でもハッキリわかる半球体のドームを目指して階段を上ると、まず最初にあるのがセキュリティチェック。

ポケットに入っている2台のスマホを出すと、係のお兄さんが「2台もスマホ持ってリッチだね!」と声をかけてくれたので、「1台は会社のスマホです。会社が私に付けた長いリードです」と言いながら首にかかった見えないリードを引っ張るジェスチャーをして、係のお兄さんに爆笑をいただきながら中に入りました。

今回訪れたのは、ラスベガスに2023年にオープンした革新的エンターテイメント施設 「Sphere(スフィア)」。最先端のテクノロジーを駆使した圧倒的な視聴覚体験を提供し、エンターテイメント業界に革新をもたらすと期待されています。

この記事では、Sphereを訪れた際の様子をレポートします。

Sphereとは?注目を集めている理由

Sphereの外観

Sphereは、2023年9月にラスベガスにオープンした球体型の大型シアターです。その独特な外観と革新的な技術により、瞬く間に世界中の注目を集めました。

世界最大のLED球体型シアター


その名の通り、球形の外観が特徴的です。高さ366フィート(約112メートル)の巨大な球体は、ラスベガスの街並みに強烈なインパクトを与えています。外壁は、全面的にLEDが設置されており、昼夜を問わずさまざまな映像を映し出すことができます。

Sphereの内部は、最大で約17,500人を収容可能な巨大なシアターになっています。約1万5000㎡の巨大な高解像度LEDスクリーンが設置されており、圧倒的な没入感を生み出します。

また、映像や音だけでなく、香り(嗅覚)や風(触覚)も感じる空間演出を提供し、五感を使って楽しむことができるシアターになっています。

広告としてもインパクト大


エンターテイメント施設としてだけでなく、Sphereの外壁LEDは広告としても使用されています。

訪れた際には、ちょうど人気漫画「ONE PIECE」のスペシャル映像が期間限定で上映されていました。ONE PIECEのTVアニメ放送開始25年周年を記念したスペシャルコラボだったようです。

今回は、この桁違いなエンターテイメント施設Sphereで、「Postcard from Earth」というコンテンツを鑑賞してきましたので、その体験談を紹介いたします。

いざSphereを体験!

ファントムタイプのディスプレイと、高性能ロボット

中に入ると、6〜7mはある大きなファントムタイプ(LEDが回転して、立体的に見えるディスプレイ)が目を引き、期待が高まります。ロボットは、上映コンテンツの説明をしてくれていました。

開演の15分前に会場へ入ったのですが、中はすでに満員でした。しかも、前後の席の間隔が狭いため、日本の映画館で奥の席に入る時に、相撲で懸賞金を受け取るときに関取が“手刀を切る”ように手のひらをひらひらさせつつ「スミマセン」を連発して奥へ行くこともできません。年甲斐もなく、後ろから席を飛び越えて着席すると、左のビジネスマン風の男性はニコリと微笑み、右の初老の女性は、いかにも「はしたない」と言わんばかりにジロリと睨まれてしまいました(ごめんなさい)。この文を読んで行かれる方は、早めにご着席されることをおすすめします。

会場内は撮影OKなのですが、業界人の端くれとして気が引けるので割愛します。「不点灯はないのか?意外に平坦度はないんだな?音響は、高音は良いけど低音はもう少し硬さがあった方が好みだな…みせてもらおうか、Sphereの性能とやらを」と斜に構えた思いを抱え、上映を待ちました。

しかし、そんな思いも上映が始まり数分で消え、その圧倒的な迫力に会社から付けられたリードも消え、時間を忘れる素晴らしいひと時でした。

シートには振動装置が内蔵されており、コンテンツに合わせて振動が発生します。また、風が吹く装置もありました。設備にはあるようですが、私が鑑賞したコンテンツには香りはありませんでした。とはいえ、視覚・聴覚・触覚を刺激する、圧倒的な没入感を味わうことができました。

お客様へのご提案で、「大きいは正義です」と申し上げることがあります。これを後押ししてくれるような、巨大なLEDディスプレイと音響がSphereにはありました。SPECを語るよりも先に大きさだな…と改めて感じました。

Sphere内部の後方の様子
後方の様子

Sphere内部の天井の様子
無点灯状態の天井

Sphereの基本情報

Sphere公式YouTubeチャンネルより


場所:ラスベガス(アメリカ合衆国ネバダ州)
オープン日:2023年9月
構造:球体型の大型シアター
高さ:約112メートル
:約157メートル
外観:約54,000㎡のLEDディスプレイ
建物内:座席数約18,600席、120万個以上のLEDからなる16K・約1万5000㎡のスクリーン、スピーカー16万個以上
入場料:イベントや座席によって異なる

エンターテイメントの未来を体感する巨大球体シアター

ラスベガスの街並みに突如として現れた巨大な球体は、エンターテイメント施設としてだけでなく、広告媒体としても機能し、都市の新たなランドマークとなっていました。

この施設が、今後のエンターテイメント業界にどのような影響を与えていくのか、そしてどのような新しい体験を生み出していくのか、大いに期待が高まります。

Sphereは、その圧倒的な規模で私たちに「体験」の新しい形を提示してくれます。LEDディスプレイの魅力を引き出した好例と言えるでしょう。

もちろん、Sphereほどの規模でなくとも、LEDディスプレイは様々な場面で効果的に活用できます。イベントでの空間的映像演出だけでなく、企業の自社PRや店舗のディスプレイなど、用途は多岐にわたります。

ヒビノでは、お客様のご予算やニーズに合わせた最適なLEDディスプレイをご提案いたします。導入をご検討の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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