2020 年より流行が続く新型コロナウイルスにより、
人々の外出機会は減少しています。日本においては、緊急事態宣言が何度も発令されている状況です。このような背景もあり、
少なくとも当面はコロナ禍以前に比べると、人出は少なくなると考えられます。
株式会社 Agoop によると、ゴールデンウィークにおける人の動きは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、減少しています。
企業は外出機会の少ない生活者に対する広告や情報を訴求するために、
映像や演出をより印象的なものにする必要があるといえます。
本章では、そのようなときに活用できる、 LEDディスプレイを使った印象的な空間演出のポイントについて解説します。
・ LEDディスプレイによる印象的な空間演出のための要点 1 「 高精細 」
生活者に向けて提供する
空間演出が高精細なものであることは、見ている人に印象を残すために重要なことです。
一方で、
生活者は高精細慣れをしてきている点にも注意しなければいけません。たとえば、数年前であれば、フル HD の映像で「非常に綺麗だ」と感じる人が多くいましたが、現在では、 4K が当たり前になってきています。さらに、スマートフォンでもこのような高精細の画像や動画が撮影できるため、
生活者にとっては 4K レベルの高精細な映像は当たり前となってきています。
このような状況下で、高精細な映像や演出を提供するには、
8K や 16K といった超高精細な映像表現ができる LEDディスプレイの活用が重要です。昨今の、LEDディスプレイは高精細化が進んでおり、従来よりもさらに高精細な 8K や 16K を利用することが一般的です。高精細で美しい映像を提供できれば、生活者の記憶に残りやすくなることが期待できます。
高精細なLEDディスプレイに関しては、以下の記事も参考にしてみてください。
【関連コラム】16Kが間もなく一般化!?高まるニーズ、超高精細LEDディスプレイ
・ LEDディスプレイによる印象的な空間演出のための要点 2 「柔軟な空間演出」
LEDディスプレイを使った演出をする際には、
柔軟性にも配慮しておく必要があります。
一般的な液晶ディスプレイは、規定のサイズがあるため、自由な配置が難しい、とされています。一方で
LEDディスプレイは自由なレイアウトによる映像の表示が可能です。たとえば、液晶ディスプレイでは難しい柱や壁の一部への配置も容易に行えます。また、先進的・前衛的など従来にない空間演出には、クリエイターのイマジネーションをディスプレイによって制約しない事が望ましいと言えます。LEDディスプレイであれば、従来の16:9といった規定サイズに捉われない映像表現が可能であるため、クリエイターの表現を最大限生かすことができます。
そのほかにも、 LEDディスプレイであれば、縁(ベゼル)を無くした
ゼロベゼルによる映像表現も可能です。複数台の液晶ディスプレイを使って大画面の映像を作成する場合、縁が邪魔となりますが、ベゼルが全くないLEDディスプレイであれば、
大きな一枚絵として映像が表示されるため、より見やすく迫力のある映像となるでしょう。
液晶ディスプレイの中にも、ベゼルレスを謳うものはありますが、ほんの少しですがベゼルが存在しているものが多いため、ゼロベゼル(真のベゼルレス)を目指すのであれば LEDディスプレイの利用がおすすめです。
LEDディスプレイは、液晶ディスプレイやプロジェクターなどとは異なり、
幅広い形状による映像表示ができるなど、
自由度の高い演出にも対応しています。
たとえば、「透過型 LEDディスプレイ」は、ディスプレイの奥側を透過して表示できます。また、「ティッカータイプ」や「湾曲タイプ」のように、細長い形状でティッカーを流せるようなものや構造物や設置場所に合わせて、湾曲しているようなタイプの LEDディスプレイもあります。このように LEDディスプレイを活用すれば柔軟で自由度の高い演出が可能になります。
・ LEDディスプレイによる印象的な空間演出のための要点 3 「音響などとの組み合わせ」
映像をより魅力的なものにするためには、
映像以外のミックスも重要です。たとえば、耳に訴えかけられる
音響の存在は無視できません。その点、ヒビノは
「音と映像のプレゼンテーター」を標榜しており、LEDディスプレイなどの映像装置だけでなく、スピーカーなどの音響装置も、合わせてご提案が可能です。また、人の動きや天気、噴水の演出といった
外部情報と連携した映像表現も選択肢の 1 つとなります。このような組み合わせが実現すれば、より印象的な空間を演出できるようになります。なお、噴水をはじめとした
水の近くに設置する場合は防水性にも考慮する必要があります。
このように LEDディスプレイと外部情報を組み合わせることで、より自由な世界観を演出でき、さまざまな表現が可能となります。自由度の高い表現は、
生活者への訴求力も高まり、印象に残りやすくなる可能性が高まります。
しかし、 LEDディスプレイを導入すれば
必ず効果が出るというわけではないため、提案をおこなう場合にはクライアントと十分な認識合わせや準備は欠かせません。