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スマホ、テレビ、街頭ディスプレイの輝度はどのくらい?
身の回りの"明るさ"くらべ

最新のハイエンドスマホが、ピーク輝度3,000nitsを超えるようになりました。

2025年9月に発売されたiPhone 17 Proの屋外ピーク輝度は3,000nits、Xiaomi 15 Ultraは、ピーク輝度3,200nitsと驚異的な輝度を実現しています。

私たちの身の回りには、さまざまな「明るさ」のディスプレイが存在していますが、それぞれがどの程度の輝度を持っているのか、改めて意識する機会は多くないかもしれません。

本記事では、身近なデバイスから屋外の大型LEDディスプレイまで、ディスプレイの輝度を段階的に比較しながら、周囲の明るさとの関係や、街を彩る大型ディスプレイが持つ性能の背景を解説します。

ショールームや商業施設、オフィス空間、ビルの屋上・壁面広告、スタジアムなどにディスプレイの導入を検討されている方にとって、輝度という指標を捉え直すきっかけになれば幸いです。

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LEDディスプレイの最適な活用・選定方法

なぜ今、ディスプレイの「輝度」が注目されているのか?

朝起きたらスマホで時間を確認し、テレビをつけてニュースを見る。通勤の電車の中ではスマホで動画を見たり、メールチェックをしたり、駅を出れば街中にはビルの壁面に大きなLEDディスプレイがあります。

私たちの身の回りにはさまざまなディスプレイがあり、今や生活の一部になっています。

何気なく見ているこれらのディスプレイですが、以前に比べて画面が見やすくなっていると感じることはありませんか?

画面が見やすくなった要因はいくつかありますが、その一つに「輝度の向上」が挙げられます。画面そのものが明るくなることで、強い日差しの下でも映像や文字が見やすくなり、屋外でも屋内でも快適に情報を受け取れるようになっています。

ディスプレイのスペック表を見ると、「500nits」「1,000nits」といった表記を目にします。nit(ニット)は画面1平方メートルあたりから発せられる光の量を示す輝度の単位で、1nit=1cd/m²(カンデラ毎平方メートル)と定義されています。

nitのイメージ図

ちなみにcdはラテン語で「ろうそく」を意味する言葉に由来しており、数字が大きいほど画面が明るく、周囲が明るい環境でも視認しやすいことを意味します。

輝度は、ディスプレイの性能を語るうえで欠かせない指標のひとつなのです。

スマホ・テレビ・PCの輝度は何nit?身の回りのディスプレイを比較

私たちが日常的に接しているディスプレイの輝度を、輝度の低いものから順に整理してみます。
製品や設定によって幅があるため、あくまで目安として参考にしてください。

ノートPC:約250〜500nits


オフィスワークで使用される一般的なノートPCは、だいたいこの範囲に収まります。300nits以上あれば比較的明るいモデルに分類されることが多く、HDR対応のハイエンドの機種では、さらに高輝度のディスプレイが採用されるケースもあります。

家庭用テレビ:約250〜1,000nits


液晶テレビは、機種のグレードによって輝度に大きな差があります。エントリーモデルでは300〜400nits程度、HDR対応のハイエンド製品では1,000nitsを超えるモデルもあります。

▼HDRについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
高品質な映像を実現するには?LEDディスプレイ導入前に知っておきたい3つの画質要素

スマートフォン:約1,000〜3,000nits(屋外ピーク時)


テレビは基本的に室内での視聴を前提に設計されているのに対し、スマホは屋外での利用も想定しなければなりません。日差しの強い場所でも視認性を確保する必要があるため、より高い輝度が求められます。

冒頭で紹介したiPhone 17 ProやXiaomi 15 Ultraのように、最新のハイエンドモデルでは屋外ピーク時に3,000nitsを超える輝度に達します。

屋外用LEDディスプレイ:4,000〜6,000nits


屋外に設置されるLEDディスプレイは、一般的に約4,000〜6,000nitsの輝度を持つモデルが多く採用されています。ヒビノが取り扱う屋外仕様のLEDディスプレイも、最大6,000nits程度の輝度性能を備えているものです。

屋外LEDディスプレイに4,000〜6,000nitsという高い輝度が求められる理由は、私たちの身の回りの明るさにあります。

身近なディスプレイの輝度比較イメージ図


▼屋外用と屋内用のLEDディスプレイの設計の違いは、こちらの記事で詳しく解説しています。
屋外LEDディスプレイは屋内用と何が違う? 設置前に知っておきたいチェックポイント

屋外でスマホ画面が見えにくいのはなぜ?周囲の明るさと輝度の関係

身近なディスプレイの輝度比較イメージ図

カフェのテラス席でスマホの画面が見づらく感じたり、電車の窓側で画面が暗く感じたりする経験は、多くの方にあるのではないでしょうか。

屋外でスマホ画面が見えづらくなるのは、スマホの輝度が落ちているのではなく、周囲の明るさがディスプレイの輝度を上回ってしまい、相対的に映像が視認しづらくなっている状態です。ディスプレイの視認性は、絶対的な輝度ではなく、周囲の光との相対関係で決まります。

周囲の光との相対関係を理解するうえで参考になるのが、太陽光の輝度です。太陽を直接みた時の輝度は、およそ16億nits(1.6×10⁹ cd/m²)と言われています。スマホの3,000nitsも、屋外LEDディスプレイの6,000nitsも、太陽そのものと比べれば桁違いに小さい数字です。

ただし、屋外でディスプレイを見るとき、実際にディスプレイの見え方を左右するのは太陽そのものの輝度ではなく、「周囲がどれだけ明るいか」です。

明るさには「nits(輝度)」と「lux(ルクス/照度)」という別々の単位があり、nitsは「光源やディスプレイ自体がどれだけ明るく光っているか」を、luxは「ある場所がどれだけ光を受けているか」を表します。物理的に異なる指標のため、この2つは厳密には単純比較できる単位ではありません。

luxを基準に見ると、おおまかな目安として晴れの日の屋外は約12万luxであるのに対し、屋内のオフィスは300〜750lux程度と言われています。屋外は屋内の100倍以上明るい環境にあることがわかります。

こうした明るい環境の中でも映像をくっきり伝えるためには、ディスプレイ側に高い輝度が求められるのです。

まとめ

輝度はディスプレイの視認性を大きく左右する指標ですが、重要なのは「どれだけ明るいか」という数値そのものではなく、設置環境の明るさに適した輝度を備えた製品を選ぶことです。

屋内の落ち着いた空間で過剰に明るいディスプレイを設置すれば、視認性を損なうだけでなく、来場者への負担にもなりかねません。一方、屋外の強い日差しにさらされる場所で輝度が不足すれば、本来の訴求力を発揮できないまま運用が続いてしまいます。

ショールーム、オフィスエントランス、商業施設の壁面、屋外の大型サイネージなど、設置場所ごとに適切な輝度は異なります。
「自社の設置環境にはどの輝度が適切か」「長期運用を見据えた製品選定をどう進めればよいか」など、具体的な検討でお悩みの際は、お気軽にヒビノまでご相談ください。

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