広告や情報伝達など、幅広いシーンで導入が進む大型ビジョン。なかでも大型LEDビジョンは、圧倒的な大画面と高精細な映像で、これまでにない臨場感や迫力を演出できます。今回は、空間ごとの役割と実際の導入事例を交えながらご紹介します。
1. 屋外・街頭での活用
LEDビジョンなら、強い太陽光が当たる日中でも映像が白飛びすることなく、天候を問わず常に鮮明で美しい表示を保つことができます。
クロス新宿ビジョン

新宿駅東口広場の前に設置され、「巨大な3Dの猫」の映像でSNSなどでも大きな話題となったビジョンです。 このビジョンの最大の特徴は、建物の形状に合わせてディスプレイが湾曲している「オーバル型」を採用している点です。直方体のようにつなぎ目(角)がないため、交差点で信号待ちをする人々から最も見やすい角度で、強い立体感を感じられる映像を届けることができます。さらに、屋外用としては異例とも言える超高精細な「6mmピッチ」のLEDを採用することで、これまでにない臨場感と没入感を実現しています。
渋谷パンドラビジョン

JR渋谷駅ハチ公口からスクランブル交差点を渡った先、多くの若者や観光客で賑わう渋谷センター街(渋谷センタースクエアビル壁面)に設置された大型LEDビジョンです。 こちらもビルの形状に沿って滑らかに湾曲した設計となっており、街の景観に溶け込みながらも、道行く人々の目をしっかりと惹きつける効果的な情報発信を可能にしています。
2. 公共の場での活用
駅構内やそれに直結するコンコースなど、日々多くの人々が行き交う場所では、歩行者の視線を自然に引き付け、的確に情報を届ける工夫が求められます。
渋谷スクランブルスクエア

渋谷駅直結の大規模複合施設「渋谷スクランブルスクエア」では、多くの歩行者が行き交うアーバン・コア(駅導線や自由通路)に大型LEDビジョンが導入されています。 B2Fに設置された「UCチカビジョン」は、全幅16.5mにおよぶ大型ビジョンで、壁面の折れ点を含む構造に合わせてモジュールの隙間を限界まで調整し、どこから見ても美しいシームレスな映像を実現しています。
東急田園都市線 駒沢大学駅

駅のホーム上部や改札周辺のスペースを有効活用し、空間と一体化した情報発信を実現した事例です。 ホーム上部の下がり壁には、横幅90m×縦0.25mという圧倒的なスケールの帯状LEDディスプレイが設置されています。湾曲した駅の構造に合わせて専用設計されており、プラットフォームの全幅にわたり継ぎ目のないシームレスな設置は日本初の試みとなります。これにより、電車が走る映像など横幅をフルに活かしたダイナミックなコンテンツの再生が可能となっています。
3. エンターテインメント・スポーツ施設での空間演出
非日常の体験や圧倒的な没入感が求められるエンターテインメント施設やスポーツアリーナにおいて、大型LEDビジョンは空間演出の要となります。
TOYOTA ARENA TOKYO

お台場エリアに誕生した「TOYOTA ARENA TOKYO」では、国内アリーナ最大級となる総面積1,000㎡超の大型LEDビジョンが導入されています。 アリーナの象徴となる「センターハングビジョン」は、上部・メイン・下部の3層構造となっており、高精細な3.91mmピッチのLEDを採用することで、迫力あるプレーや選手の表情をどの席からでも鮮明に楽しむことができます。さらに、国内アリーナ初となる上下2層の「リボンビジョン」が客席をぐるりと囲み、映像と音響が一体となった圧倒的な没入感を創出し、新たな観戦体験を実現しています。
横浜・八景島シーパラダイス

水族館のイルカショーの会場に大型LEDビジョンを導入し、これまでにないエンターテインメント空間を創出した事例です。 水しぶきが上がるような半屋外の過酷な環境下でも安定して稼働するよう、高い耐候性と太陽光に負けない高輝度(最大5,500cd)を備えたLEDディスプレイを採用しています。ショーの進行に合わせて、大画面のLED映像と音響、さらにプロジェクションマッピングを融合させることで、イルカのパフォーマンスをより幻想的でダイナミックに演出しています。