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知らないと危険! LED ディスプレイ導入前後のトラブルを防ぐためのポイントとは

LEDディスプレイは情報表示や空間演出をはじめとしたさまざまな場面で活用されています。しかし、 LED ディスプレイ導入後、 「 思った通りに映らない 」 や 「 すぐ壊れる 」 などのトラブルに見舞われるケースも中にはあります。このようなトラブルを回避するためには事前の準備が重要となります。本記事は LED ディスプレイの導入を検討または提案される方向けに、 LED ディスプレイ導入前後のトラブルを防ぐためのポイントを解説します。

LED ディスプレイ導入前後でトラブルが起きるケース

LED ディスプレイはその他のディスプレイと異なり、モジュール 1 つ 1 つを集めることで 16:9 のような既定サイズ以外の画面を簡単に作ることができるため、さまざまなスペースに配置することが可能です。透過型や湾曲しているタイプのディスプレイもあることに加えて、自発光して映像を表示しているため、 LED ディスプレイを見ている人への訴求力も高いという特徴があります。

このような特徴から、ブランディングや空間演出、デジタル看板による広告・情報配信のように見ている人に対して強く訴求したい場合などに活用されています。

さらに、大きな一枚画で情報を表示できることから、コントロールルーム・監視ルームなどでの活用も進んでいます。 LED ディスプレイ以外での大型画面を作ろうとすると、既定サイズの製品を組み合わせる必要があるため、ベゼルレスと表記されている高価な狭ベゼル品でも 2~3mm 程度の縁 ( ベゼル ) によって、画面が分割されてしまいます。

LED ディスプレイの場合、ベゼルがない ( = ゼロベゼル ) 状態での情報表示が可能となります。

さまざまなシチュエーションや目的で活用できるLEDディスプレイですが、導入前後で 「 思った通りに映らない 」 や 「 すぐ壊れる 」 などのトラブルに見舞われるケースもあります。このようなトラブルを回避するための主なポイントを次項から解説します。

・ 設置環境に適した LED ディスプレイでは無かった
トラブルとしてよく見られるケースのひとつが 「 設置環境の把握不足 」 です。以下は代表的なトラブル例です。

― 必要輝度の把握不足
LED ディスプレイは自発光しているため、訴求力の高い映像を表示することができますが、屋外に設置する場合は、外光を意識して用意しなければ、十分な品質での映像表示はできません。屋内に設置するのであれば、 800cd( カンデラ ) 前後の輝度で十分な品質の映像表示が可能ですが、屋外の場合は、 3,000cd から 6,000cd 前後の輝度が必要となります。

― 視認距離の把握不足
LED ディスプレイと見る人との距離によって視認距離・ピッチ幅は異なります。視認距離を正しく把握せずに LED ディスプレイを導入したために、見て欲しい人に十分な品質の映像を届けられないというケースもあります。

― 設置サイズの把握不足
LED ディスプレイは自由なレイアウト・サイズでの映像表示を行える反面、設置場所の認識が十分でないと、ぴったりのサイズにならず、景観を損なってしまうこともあれば、物理的に設置できないという事態にもなってしまうこともあります。

― 耐久性の把握不足
屋外に設置するのであれば防水・防塵は意識する必要がありますし、海辺の近くであれば、塩害対策を考慮した上で
LED ディスプレイを用意しなければ、早期に故障してしまったり、ディスプレイの寿命を短くしてしまったりするリスクがあります。
屋内おいても、埃のおおよその量や室内の温度・湿気を把握し、その環境に耐えられる LED ディスプレイを用意することが重要です。

・ システム構成、コンテンツに誤認識 ・ 共有不足があった
LED ディスプレイに思った通りの映像を表示するためには、ディスプレイだけではなく、コンテンツ制作部門やその他の配線部門と十分な情報共有が必要となります。以下はシステム構成、コンテンツ仕様に誤認識・共有不足があった場合の主なトラブル例です。

― システム構成に関する認識不足
動的に、より高度な演出を行う場合、LEDディスプレイと映像とを直接結び表示させるケースよりは、スイッチャーやスケーラーなど中継する機器が存在するケースの方が多いです。LEDディスプレイと中継機の相性や、コンテンツの解像度や位置、規格、各機器の設定について情報共有がなされていないなど、思った通りの映像を表示できないことがあります。

― 表示映像に関する仕様の認識不足
LEDディスプレイはサイズ・レイアウトともに自由に設定することができます。そのため、用意する映像も16:9のような既定サイズのものでないことも少なくありません。アスペクト比や形状についての情報が十分に共有されていないと、せっかく作成したコンテンツを実際にLEDディスプレイに映すと映像が小さすぎて、画面端に余白ができてしまったり、引き伸ばした結果、十分な品質の映像を表示できなかったりといったトラブルの原因となります。

トラブル別、 LED ディスプレイ導入前に対応できるポイント

前章で紹介したようなトラブルを避けるためには、各関係者との事前コミュニケーションが重要となります。本章では各トラブルを回避するための主なポイントについて紹介します。

・ 故障に関するトラブル
事前に設置環境を調査することで、故障や思っていた映像が表示されないといったリスクを低減することができます。都心部などの設置環境において早期故障のリスクは比較的低いですが、水族館やプールのように高温多湿となる環境や、海辺の近くに設置をされる場合には、電装基板類への防水コーティング剤塗布・IP規格の高いLEDディスプレイを用意するなどの準備が重要です。

また一方で、十分な準備や対策をとっても故障してしまう可能性はあるため、アフターケアについても事前に考慮しておくと、スムーズな運用を行うことが可能となります。

・ システム構築に関するトラブル
システム構築時には、 LED ディスプレイを含む構成の中で、それぞれの設定が競合しないか、不備がないかを確認することが重要です。また、中継機器によってコンテンツの色味などを調整する場合は、コンテンツ制作担当との連携も必要となります。

設置現場でのトラブルを回避するためには、現場の前に何度か事前検証を行い、コンテンツの表示状態や、イメージ通りの出力ができているのかを確認することも重要です。

・ コンテンツに関するトラブル
コンテンツに関するトラブルを避けるためには、前章でも触れたように周辺機器や画面サイズに対する仕様を共有しておくことは重要です。また、天気や人の動きなどと連動する場合、各条件に応じた映像表示が適切に行えるように細かく情報共有をしておくことが重要となります。

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今回ご紹介したようなトラブルを回避するための方法のひとつが経験豊富なLEDメーカーをパートナーとして迎えることです。実施数が多く、トラブルとなり得る設置場所を把握し尽くしたプロをパートナーとすることで、事前にトラブルの原因の多くを無くしておくことができます。

・LEDディスプレイ業界歴約20年の実績
HIBINO はLEDディスプレイ業界に約20年携わっており、豊富な経験があります。2004年のアテネ五輪で活躍するなど、業界のパイオニアとして数々の実績を残しており、幅広い環境で効果的なLEDディスプレイの導入・運用をサポートします。

・ 提案~アフターサポートまで伴走体制でサポート
LEDディスプレイを用意するだけではなく、提案時からサポートすることで導入に向けて万全の体制で望むことができます。また、要望に応じたアフターサポートも対応可能となっています。

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