前章で紹介したようなトラブルを避けるためには、各関係者との事前コミュニケーションが重要となります。本章では各トラブルを回避するための主なポイントについて紹介します。
・ 故障に関するトラブル
事前に設置環境を調査することで、故障や思っていた映像が表示されないといったリスクを低減することができます。都心部などの設置環境において早期故障のリスクは比較的低いですが、水族館やプールのように高温多湿となる環境や、海辺の近くに設置をされる場合には、電装基板類への防水コーティング剤塗布・IP規格の高いLEDディスプレイを用意するなどの準備が重要です。
また一方で、十分な準備や対策をとっても故障してしまう可能性はあるため、アフターケアについても事前に考慮しておくと、スムーズな運用を行うことが可能となります。
・ システム構築に関するトラブル
システム構築時には、 LED ディスプレイを含む構成の中で、それぞれの設定が競合しないか、不備がないかを確認することが重要です。また、中継機器によってコンテンツの色味などを調整する場合は、コンテンツ制作担当との連携も必要となります。
設置現場でのトラブルを回避するためには、現場の前に何度か事前検証を行い、コンテンツの表示状態や、イメージ通りの出力ができているのかを確認することも重要です。
・ コンテンツに関するトラブル
コンテンツに関するトラブルを避けるためには、前章でも触れたように周辺機器や画面サイズに対する仕様を共有しておくことは重要です。また、天気や人の動きなどと連動する場合、各条件に応じた映像表示が適切に行えるように細かく情報共有をしておくことが重要となります。
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