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レイアウトフリー、透過型、キューブが実現する|LEDディスプレイのデザイン3選

店舗やオフィスの空間設計において、一般的なモニターの設置だけでは「空間のデザインに馴染まない」などの課題に直面することがあります。LEDディスプレイは、決められたサイズや比率に縛られることなく、自由度の高いデザイン表現が可能です。本記事では、LEDディスプレイの特徴を活かした3つの代表的なデザイン表現(レイアウトフリー、透過型、キューブ型)について、適した環境や注意点を比較してご紹介します。

デザイン① レイアウトフリー

レイアウトフリーとは、アスペクト比や形状の制限なく、設置場所に合わせて自由な形で画面を構成できるデザイン手法です。
LEDディスプレイは、モジュールと呼ばれる小さなパネルをタイルのように縦横に組み合わせることで画面を構築します。そのため、「16:9」などの規定の比率にとらわれず、設置スペースに合わせた任意のサイズやアスペクト比(縦横比)で設計できます。 また、画面の周囲に黒い枠(ベゼル)が存在しないベゼルレスの構造を持つため、大画面に構築してもつなぎ目のない滑らかな表示が可能です。平面のほか、曲面や多角形、細長い形状など、設置場所の形状に柔軟に対応できる点がメリットです。

活用シーン


柱や壁面、天井、エスカレーター脇、駅の下がり壁など、建築構造上避けられない場所やデッドスペースの有効活用に適しています。 従来の液晶ディスプレイを並べて大画面をつくる場合、ベゼル(枠)によって生じるつなぎ目により、映像や情報が分断されてしまう課題がありました。LEDディスプレイはシームレスに映像を表示できるため、ベゼルによる映像の分断を抑えられます。

導入事例


東急田園都市線 駒沢大学駅様において、ホーム上部の下がり壁に、横90m×縦0.25mの帯状LEDディスプレイがシームレスに設置されています。駅の湾曲したホーム構造に合わせて専用設計したフレームを採用しており、90mにわたって歪みのない安定した表示を維持しています。横幅をフルに活かしたコンテンツ再生や情報提供が行われ、空間演出とインフォメーションの両立を実現しています。

駒澤大学駅LEDディスプレイ


計画時の注意点


画面比率が「16:9」などの規格から外れた特殊な形状になる場合、放映する映像コンテンツもその比率に合わせて専用に制作(カスタマイズ)する必要があります。汎用的な映像をそのまま流すと画面の端に余白(黒枠)が発生してしまうため、ハードウェアの設計段階からコンテンツ制作を計画し、制作に関わるクリエイターと事前に仕様をすり合わせることが重要です。

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液晶ディスプレイとの構造上の違いや、アスペクト比を自由に変えられるメリットについてより深く知りたい方は、詳細記事「決まったサイズに縛られない!LEDディスプレイのアスペクト比」をご覧ください。

デザイン② 透過型

透過型(シースルー型)LEDディスプレイは、画面の向こう側が透けて見える構造特性を持っています。これにより、非表示時や背景が黒い映像を流す際には透明性を維持できるため、ディスプレイを設置しても背後の視界や自然光(採光)を遮りません。 空間の明るさや奥行き感を損なうことなく、開放的な空間デザインを維持しながら、映像や情報を映し出すことができるのが最大の特徴です。

活用シーン


外光を遮りたくないオフィスの大きな窓やロビー、空間を区切るガラスの間仕切り、背景の展示商品を活かしながら情報を重ねて見せたい店舗のショーウィンドウなどに適しています。 従来の不透過型ディスプレイを窓際に設置すると、室内への光が遮られて空間に閉塞感が生じるという課題がありましたが、透過型はこの問題を解消し、空間の意匠性を保ったまま映像を重ねられます。

導入事例


アディダス ブランドセンター RAYARD MIYASHITA PARK様において透過型LEDディスプレイが導入されています。ディスプレイの背後に設置されている実際の商品(リアルな展示)を見せながら、ディスプレイ上に重ねてグラフィックや情報を映し出すことで、店舗デザインとデジタル演出を融合させた空間を構築しています。

計画時の注意点


透過型の特徴を活かすには、背景や展示物との見え方を考慮した映像コンテンツを用意する必要があります。透過させたい部分を含め、設置空間に合わせてコンテンツを設計することが重要です。

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フィルム式LEDディスプレイの特徴や仕様については、詳細記事「従来の常識を覆すフィルム式LEDディスプレイの可能性」をご覧ください。

デザイン③ キューブ型

キューブ型LEDディスプレイは、立方体(または多面体)の各面を隙間なくシームレスにつなぎ合わせた構造をしています。各面のつなぎ目の隙間が非常に短く設計されているため、映像が途切れることなく面から面へと移動するような、立体的な動きのある表現が可能です。 また、多面表示の特徴により、通行する方向や見る角度を問わず、見る人に対してより正面に近い見やすい角度から映像を捉えてもらいやすいという特徴があります。

活用シーン


キューブ型LEDディスプレイは、店舗のファサードやショーウィンドウ、イベント会場の入り口など、複数方向から見られる場所での活用が考えられます。多面表示によって、異なる方向へ映像や情報を表示できることが特徴です。

計画時の注意点


キューブ型では、どの方向から見られるかを踏まえ、各面に同じ映像を表示するのか、異なる情報を表示するのかを事前に検討します。複数面を一体的に見せる場合は、面をまたぐ映像の構成も含めて計画します。

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キューブ型ディスプレイの構造特性や、国内外における具体的な活用シーン、広告効果については、詳細記事「海外での導入事例が増えている!?キューブ型LEDディスプレイが利用される用途とは」をご覧ください。

目的別に選ぶLEDディスプレイのデザイン表現

1.【比較一覧表】
それぞれのデザイン表現が解決できる課題や向いている空間、導入時の計画注意点を以下にまとめました。


































デザイン手法 解決したい課題 向いている空間 表現の特徴 計画時の注意点
レイアウトフリー 設置場所に合わせて画面の形状や比率を変えたい ・柱、壁面、天井、階段の蹴上部・エスカレーター脇や駅の下がり壁 モジュール単位の組み合わせによる、建築構造に調和する自由な画面設計。 特殊な画面比率に合わせた専用映像コンテンツのカスタム制作。
透過型 視界や採光を保ちながら映像を表示したい ・大きな窓際、ロビーの吹き抜け・ガラス間仕切り、ショーウィンドウ 空間の明るさや奥行きを遮らずに、映像を自然に調和させる表現。 透過効果を得るための、背景を黒(透明)にした専用映像の設計。
キューブ型 複数方向に映像や情報を表示したい ・店舗のファサード(顔)・ショーウィンドウ、イベント会場入口 立方体を活かした3次元的な動きのある表現、複数視点への訴求。 各面への映像割り当てや、面をまたぐ映像構成の計画。


2. 自社の意匠設計に最適なアプローチを見極めるための判断基準
自社の空間において、どの手法を採用すべきかは、導入目的や設置環境から検討できます。
•設置場所に合わせて形状や比率を変えたい場合:**レイアウトフリーが適しています。
•視界や採光を保ちながら表示したい場合:**透過型が適しています。
•複数方向から見られる場所で表示したい場合:**キューブ型が選択肢になります。

まとめ

LEDディスプレイには、レイアウトフリー、透過型、キューブ型など、それぞれ異なる特徴を持つデザイン表現があります。
レイアウトフリーは設置場所に合わせた自由な画面設計に、透過型は視界や採光を保ちながら映像を表示したい場合に、キューブ型は複数方向への情報発信に適しています。
重要なのは、どのデザインが優れているかではなく、設置環境や実現したい表現に合わせて適切なものを選定することです。本記事が、LEDディスプレイ導入を検討する際の参考になれば幸いです。

LEDディスプレイの導入に少しでも関心をお持ちでしたら、まずはお気軽にご相談ください。

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