色は単なる視覚的要素ではありません。ブランドのアイデンティティを表現したり、消費者の感情に訴えかけたり、重要なメッセージを効果的に伝達したりと、さまざまな効果を発揮します。
ここでは、LEDディスプレイで効果的な色を表現するためのポイントをいくつか紹介します。
色域が広いディスプレイを選ぶ
色域とは、表現できる色の範囲のことです。
下の図を見るとお分かりいただける通り、色域は製品によって異なります。そのため、広い色域を持つディスプレイを選び、その特性を活かしたコンテンツを作成することで、より豊かな色彩表現が可能になります。
ヒビノでは、製品の色域に合わせて最も効果的なコンテンツ制作も可能ですので、ぜひご相談ください。
視聴者の注目を集める効果的な色を使う
視聴者の注目を集める効果的な色の組み合わせも重要です。
例えば、交通広告では背景に暗い色、テキストに明るい色を使用することで、遠距離からの視認性を確保できます。また、イベント会場の案内サインでは、ベースカラーに対して補色のアクセントを加えることで、重要情報を目立たせることができます。
補色とは、色相環上で正反対に位置する色のことを指します。例えば、赤の補色は緑、青の補色は橙(オレンジ)です。この補色の組み合わせは、互いの色を際立たせる効果があり、強いコントラストを生み出します。そのため、情報を強調したい場合や、視覚的なインパクトを与えたい場合に効果的です。
この補色の原理は、日常的に使用されているソフトウェアにも応用されています。例えば、PowerPointのデザインテンプレートでも、この補色の効果が利用されています。重要な情報を含むスライドで、ベースカラーとその補色を組み合わせることで、視聴者の注目を集め、情報の重要性を視覚的に伝えることができるのです。
設置場所に適した色を使う
設置場所に適した色の選択も、考慮すべき点です。
例えば、高齢者向けにはコントラストを高めた読みやすい配色を選択すると良いでしょう。ハイブランドの店舗などでは、ブランドイメージを考慮して色域を抑えると効果的です。美術館のような落ち着いた雰囲気が必要な場所では、低彩度・低輝度の色を使用したりすると、空間に馴染みやすくなります。一方、アミューズメント施設のようににぎやかさが求められる場所では、高彩度・高輝度の色を活用すると良いでしょう。
また、道路の横や交差点など、運転時に視界に入るような場所に設置する際は注意が必要です。色で誤認しないよう、信号のような配色・デザインを避けるなど、設置環境に応じた配慮が必要です。
これらの色表現のポイントを踏まえて、ヒビノではどのような映像コンテンツが効果的か、お客様の状況に適したご提案させていただきます。LEDディスプレイの映像を最大限に活かす映像表現にご興味のある方は、ぜひヒビノにご相談ください。