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SNS時代の“映える”機器選定!
LEDディスプレイのリフレッシュレートとは?

「この動画、なんでこんなにキレイなんだろう?」「ディスプレイをスマホで撮影すると、横に流れるちらつきが出るのはなぜだろう?」こんな疑問を持ったことはありませんか?

SNSで多く人と情報をシェアするのが当たり前になった現代では、来店客や通行人がディスプレイを撮影してInstagramやTikTokに投稿することは日常的な光景となっています。

しかし、せっかく魅力的なコンテンツを制作しても、スマホで撮影してみるとちらつきが現れて“映えない”写真や映像になってしまうことも。

実はこういった画面の「ちらつき」は、LEDディスプレイの「リフレッシュレート」の低さが原因の一つかもしれません。リフレッシュレートは普段あまり意識されませんが、実は映像の視認性や撮影映えを左右する非常に重要な要素です。

本記事では、LEDディスプレイの導入を検討する企業の担当者に向けて、リフレッシュレートがなぜ重要なのか、そしてちらつきが発生する原因と対策について、基本からわかりやすく解説します。


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LEDディスプレイの最適な活用・選定方法

リフレッシュレートとは?LED表示との関係

LEDディスプレイの表示性能を決める要素の一つがリフレッシュレートです。

まず理解しておきたいのは、LEDは電球とは全く異なる発光原理を持っているということです。白熱電球のようにフィラメントが発熱して光るのではなく、LEDは実際には非常に高速で点滅を繰り返し、人間の目には常時発光しているように見せています。この点滅が速いと明るく見え、遅いと暗く見えるという仕組みです。

リフレッシュレートとは、画面が1秒間に何回更新されるかを示す指標で、単位はHz(ヘルツ)で表されます。LEDディスプレイでは、この更新頻度が表示の滑らかさに影響を与えるのです。

高リフレッシュレートと低リフレッシュレートの表示品質の差


リフレッシュレートは、その数値(Hz)によって映像の表示品質は大きく変わります。

例えば、極端にリフレッシュレートが低い場合、自動車レースなど動きの速いスポーツを映したときにぼやけてハッキリ見えないといった問題が生じます。また、人間の目には正常に見えても、ディスプレイを写真や動画で撮影すると縞模様や明暗の帯が目立つ場合があります。

一方で、高リフレッシュレートの場合、映像の動きが非常に滑らかで自然に見え、高速で動く物体やスクロールする文字も鮮明に表示されます。そのため、高リフレッシュレートの映像を写真や動画で撮影した時にも、縞模様や明暗の帯などの問題を大幅に軽減できます。

フレームレートとリフレッシュレートの違い


次に、よく混同しがちな「フレームレート」と「リフレッシュレート」の違いについて説明します。

パラパラ漫画で例えるなら、フレームレートは「何枚の絵を描いたか(コンテンツの性能)」を表し、リフレッシュレートは「パラパラとどれだけ速くめくれるか(ディスプレイの性能)」を表します。

フレームレート=何枚の絵を描いたか(コンテンツの性能)
リフレッシュレート=パラパラとどれだけ速くめくれるか(ディスプレイの性能)

それでは以下にて具体的に解説していきます。

フレームレート


映像コンテンツそのものが「毎秒何枚の静止画をつなぎ合わせているか」を表す数値で、単位はfps(frames per second)で表されます。

身近な例で説明すると、映画は一般的に24fps、テレビ放送は30fps、YouTube動画は24〜60fpsで制作されます。

数値が高いほど滑らかな映像になりますが、その分データ容量も大きくなります。

低フレームレートと高フレームレートのイメージ
低フレームレートと高フレームレートのイメージ

リフレッシュレート


ディスプレイが1秒間に画面を何回更新するかを示す数値です。コンテンツのフレームレートとは独立しており、リフレッシュレートはディスプレイの性能によって決まります。

このリフレッシュレートと、先ほど説明したフレームレートが合っていれば、その映像は滑らかに見えます。ただし、リフレッシュレートが高くてもフレームレートが低ければ、滑らかな映像にはなりません。

低リフレッシュレートと高リフレッシュレートのイメージ
低リフレッシュレートと高リフレッシュレートのイメージ

ビジネス用途のLEDディスプレイにおいては、通常は高いリフレッシュレートが求められることが多いでしょう。特に、スマートフォンでの撮影を意識した広告・サイネージでは、この数値が映像品質を大きく左右することになります。

フレームレートとリフレッシュレートの違いを表にまとめます。

フレームレートとリフレッシュレートの違い

「ディスプレイをうまく撮影できない」仕組みと対策は?

カメラでディスプレイを撮影しようとしているイメージ写真


先に述べたように、LEDディスプレイは実際には高速で点滅を繰り返して光っています。しかし、人間の目はある程度以上の速さで点滅する光を連続した光として認識する特性(視覚の残像効果)があるため、通常は点滅を感じることはありません。

ただ、人間の目では全く問題なく見えるディスプレイでも、スマホやデジタルカメラで撮影すると縞模様や明暗の波が記録されてしまうことがあります。これは、カメラのシャッタースピードとディスプレイの更新頻度が干渉することで起こる現象です。

この現象には、2つのタイプがあります。

フリッカー(Flicker)
画面がちらついて見える現象。ディスプレイのリフレッシュレートとスマホのカメラのシャッタースピードが同期していないために起こります。

ローリングシャッターによるフリッカー
非常に高速で点滅しているLEDディスプレイに対しスマートフォンや一般的なカメラはローリングシャッター方式を採用している場合が多く、画面をライン単位で順番に露光します。このタイミングのズレにより、明暗の縞模様やスクロールするような線が映像に現れます。

撮影すると横に流れるスジが出てしまう問題は、カメラのローリングシャッターによるフリッカーに原因があります。

現代では、来店客や通行人がディスプレイを撮影してSNSに投稿することが当たり前になっています。SNS映えが屋外広告の重要な要素になっている現代において、こうした原因で撮影品質が劣化すると、せっかくの宣伝機会を逃す可能性もあります。

この問題を解決するためには、主に2つのアプローチがあります。

撮影側での対処法としては、シャッタースピードをディスプレイのリフレッシュレートに合わせて調整する方法があります。しかし、この方法は撮影の度に設定調整が必要で、一般のお客様にとってはあまり現実的ではありません。

より現実的な解決策は、高リフレッシュレートのLEDディスプレイを選ぶことです。高いリフレッシュレートを持つディスプレイであれば、スマホで撮影したときのフリッカーは軽減できます。撮影のタイミングによっては出てしまう場合もありますが、大幅な改善は期待できるでしょう。

適切なリフレッシュレートの選び方は?

具体的な導入を検討する際に重要なのが、用途に応じた適切なスペックの選択です。

動きのあるコンテンツや映像広告を効果的に表示するためには、高リフレッシュレートが理想的です。特にショールームなどで高フレームレートの映像を流したい、屋外広告でSNS拡散効果を狙いたいなどのご希望があれば、高リフレッシュレートを選ぶと良いでしょう。

特に注目すべきは、カメラ撮影時の品質向上効果です。高リフレッシュレートのディスプレイで表示された映像は、スマートフォンでの撮影時にも美しく記録されやすいため、来店客や通行人が自然にSNSに投稿したくなる環境を作り出すことができます。

また、まだLEDディスプレイでは、実例は少ないですが、現代において高リフレッシュレートが最も活きるのはゲームの世界です。高フレームレートのゲームを高リフレッシュレートのディスプレイで映した時のすばらしさは言葉にできません。

HIBINOでは、お客様の使用目的に合わせて最適なリフレッシュレートを提案いたしますので、お気軽にご相談ください。

まとめ

LEDディスプレイにおけるリフレッシュレートは、SNS時代のマーケティング戦略に直結する重要なポイントです。使用場面に応じ適切なリフレッシュレートに対応したLEDディスプレイは、視認性、撮影品質、ブランディングの面で大きなアドバンテージを持つでしょう。

LEDディスプレイの導入を通じて、撮影映えする高品質なビジュアル体験を提供したいとお考えの企業担当者の皆様は、ぜひリフレッシュレートに注目して、最適なディスプレイ選びを進めてみてください。

HIBINOでは、約20年にわたるLEDディスプレイ提供実績と多種多様な納入経験を活かし、LEDディスプレイの選定から設計・設置・運用までトータルサポートを提供しています。お客様の導入目的やご予算、設置環境に応じて、最適なスペックの選択から、音響機器やコンテンツまで含めたトータルソリューションをご提案いたします。

LEDディスプレイの導入をご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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