「クロス新宿ビジョン」の導入にはどのような背景があり、また実際にどのように設置されたのでしょうか。プロジェクトを担当したHIBINO社の下公氏と小川氏に聞きました。
新宿東口につい留まってしまうビジョンを設置したいとHIBINOに相談
営業担当の下公氏によれば、もともと、新宿東口エリアは人が滞留しにくい場所だったものの、東口の道路をなくし広場を整備する計画ができたことで、人が留まりやすくなる環境にしたいというニーズが生まれました。そこで、人の目を惹きつけるLEDディスプレイの設置についてクライアントからご相談があったとの事。
HIBINOが選ばれたのは、下記3つの理由からです。
特に、人通りの多い交差点があるなか、高所作業をミスなく完遂した渋谷の駅前ビジョンの実績が強い後押しとなったそうです。
参考:【LEDディスプレイ導入事例 渋谷駅前ビジョン様】はコチラ
3D視に最大の効果を発揮するオーバル型屋外LEDディスプレイ
屋外LEDディスプレイは、信号待ちで立ち止まっている人から最も視点を集めると言われています。しかし、建物の形に合わせたL字型ディスプレイの場合、ビルの角が見えるため、どうしても映像が見えづらくなってしまうという事からクライアントと協議を重ねて、信号待ちの角度からでも見やすいオーバル型を採用しました。
また、世界的に3D視へ取り組む潮流が起きていることも、オーバル型採用の理由です。信号待ちの人々の目を惹きつけるため、3Dのように見える映像がより魅力的に映るLEDディスプレイにしてほしいとクライアントから要望があり、それを実現するLEDディスプレイの作成に踏み切ったという背景があります。
オーバル型LEDディスプレイ設置の難しさ
こうしてオーバル型の導入が決まりましたが、クロス新宿ビジョンの設置にあたり、下記のような課題がありました。
オーバル型に配置するため、どうしてもディスプレイの隙間ができやすくなってしまうからです。完全に隙間をなくすことはできないため、隙間が目立たないよう工夫してLEDのモジュールを配置する必要があったとの事。
通常、屋外広告で使用されるピッチは10mm程度ですが、本プロジェクトにおいて従来にない高精細なディスプレイを実現したいというクライアントの要望を満たすため、屋外LEDディスプレイとしては
超高精細な6mmのピッチでLEDディスプレイを作り上げたと下公氏と小川氏は語ります。
また、建設中のビルにディスプレイを設置しなければならなかったため、関係者のスケジュール調整も大変だったそうです。
さらに、設置後に予想以上の反響をいただき、SNSに投稿するためにスマホでディスプレイを撮影する人が多かったことで、新たに調整が必要になったそうです。目視を想定して作ったため、スマホではあまり綺麗に映らないことが次なる課題として挙がり、リフレッシュシートの数値を調整し、スマホでもうまく映るよう改善したとの事。
このように、クライアントの満足度を高めるため、柔軟に提案できることがHIBINOの強みだと下公氏と小川氏は語ります。
さまざまな工夫により作り上げられたクロス新宿ビジョンですが、設置後にどういった反響があり、今後どのような展望を描いているのかについてもお聞きしました。