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LEDディスプレイを活用した再撮とは?クロマキーとの違いを紹介

ストリーミング配信されているドラマシリーズ『マンダロリアン』のCG撮影で利用されるなど、再撮用途での活用が進んでいるLEDディスプレイ。クロマキー合成での撮影が長年主流となるなかで、「何が違うのか」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、映像制作会社の方ならびに広告代理店の方向けに、クロマキーと比較したLEDディスプレイのメリットをご紹介します。

クロマキー合成で撮影をされている方でも、LEDディスプレイでの再撮との違いを知っておくと、選択肢の幅が広がります。

また、HIBINOでは再撮を考慮した最適なLEDディスプレイの提案ができます。導入を検討中の方は、下記よりお気軽にダウンロードしてください。

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再撮時のクロマキー利用における問題点

グリーンスクリーンなどを背景に撮影を行うことで、編集時に思い描いた背景を差し込めるようになるクロマキー合成は映像表現の幅を大きく広げました。この技術により、遠く離れた場所の撮影が可能となった他、独自の世界観を表現しやすくなりました。

しかし、クロマキー合成の利用において大きく2つの問題点があります。

クロマキー利用における問題点

それぞれ、詳しく解説します。

・演出面
1つ目は役者への負担が大きくなったことです。役者は撮影中、最終的に表示される背景を想像しながら演技しなければならなくなります。また、クロマキーの背景色に近いブルーやグリーンの衣装を避ける必要があったり、大道具・小道具で同様の色のものは使いにくかったりなどの演出に制限がかかることも珍しくありません。


・編集面
2つ目は編集時に手間がかかる点です。クロマキーから反射した光が被写体である役者にあたり、光の除去作業に時間がかかります。また、演技の撮影・映像差し込みを別工程でおこなわなければなりません。

上述のような手間を軽減できる撮影方法として「LEDディスプレイ」を用いた再撮が注目されています。次章ではLEDディスプレイとクロマキーの主な違いについて紹介いたします。

LEDディスプレイとクロマキーの違い

先述したようにクロマキー合成の場合、撮影時にグリーンスクリーンやブルースクリーンを背景に設置し、編集時に合成を行います。一方LEDディスプレイを用いた再撮は、背景に高精細なLEDディスプレイを設置し、撮影を行います。
LEDディスプレイ活用によるクロマキーとの違いを、先述の2つの問題点にそってご紹介いたします。

LEDディスプレイとクロマキーの違い

それぞれ、詳しく紹介します。

・演出面
背景にLEDディスプレイを設置し、映像を表示させておくことで、役者としては最終的な映像を想像することなく、演技に集中できるようになります。とくに臨場感が求められるシーンなどで効果が期待できます。また、合成する工程がないため、任意の色を避ける制限もなくなり、自由な世界観を作り上げることが可能です。

・編集面
編集時には、クロマキー技術のように合成する工程がないため、短い時間で編集を終えることができます。クロマキー合成の際には反射の除去なども必要となっていましたが、合成の必要がなくなるため、工数の削減にもつながります。

再撮用LEDディスプレイ選定時に
注意すべき4つのポイント

効率的な再撮を行うためにはLEDディスプレイの活用が効果的です。しかし、どのようなLEDディスプレイでもよいという訳ではありません。再撮に適したLEDディスプレイのポイントとして代表的なものを4つ紹介します。

再撮用LEDディスプレイ選定時の4つの注意ポイント

それぞれ注意ポイントを詳しく解説します。

ポイント①: 反射しづらいか
クロマキー合成を活用する時ほどではないですが、撮影時の照明に配慮する必要があります。
撮影時に照明がLEDディスプレイの画面に反射してカメラに入射し、部分的に白とびすることや、役者が映り込むことがあります。反射や映り込みの少ないマット加工されたGOBコーティング(Glue On Board)が施されているLEDディスプレイを使用しながら、ディスプレイとカメラの位置関係にも注意しながら撮影を行うことがポイントです。

ポイント② :モアレが発生しないか
LEDチップとカメラの撮影素子における素子間隔の関係から縞模様状のモアレが発生することもあります。近年の視聴環境は大画面化・高画質化が進んでいるため、わずかなモアレであっても視聴者は気になってしまいます。そのため、設置方法についてのノウハウや十分な時間をかけてカメラテストを行うことが可能な企業のLEDディスプレイを採用することが重要となります。

ポイント③ 輝度は十分か
撮影時には効果的に場面を映すために、多くの照明器具が用いられます。輝度が低いLEDディスプレイを用いると、照明器具の光に負けてしまい映像が不明瞭となります。リアリティの低い映像となってしまうことを避けるためには、環境に合わせて十分な輝度のLEDディスプレイを選定することが必要です。

ポイント④ 色が変化しないか
LEDディスプレイによる再撮では、LEDディスプレイによる素材映像表示、カメラに届くまでの空間伝播、撮影用カメラの映像素子と記録されるまでに複数の段階を踏むことになります。そのため、元々の素材映像と比較して色が変化し不自然になることもあります。
LEDディスプレイへの表示段階で、カラーコレクタなどを用いて、再撮映像と素材映像を見比べながら調整していくことが重要となります。また、カラースペースの広いLEDディスプレイを検討することも有効です。

HIBINOのLEDディスプレイが高品位の再撮を実現

HIBINOのLEDディスプレイは最高品位の再撮を実現します。実現できる理由は、下記の3つです。

HIBINOのLEDディスプレイが高品質の再撮を実現できる理由

それぞれ詳しく紹介します。

・最大輝度3,500nitsを実現
HIBINOでは再撮に適したLEDディスプレイを多数納入しており、再撮の効果を最大化させるための提案・納入が可能です。最大輝度3,500nitsのLEDディスプレイを提供可能で、幅広い撮影環境に対応しています。

・モアレ発生・色変化を防ぐための提案~運用・納入・運用保守までサポート
守秘義務により情報開示できかねますが、再撮用LEDディスプレイの納入実績をもつ弊社がモアレ発生・色変化を抑えるための提案から運用保守までの一貫してサポートいたします。また、納得がいくまで繰り返しテストが可能です。

・マット加工されたGOBコーティングで反射・色変化を防ぐ
GOBコーティング(Glue On Board)とは、LEDディスプレイの表面に特殊コーティングを施すことを指します。GOBコーティングの中には反射が目立つ製品も多数ございますが、弊社のGOBコーティングはマット加工が施されており、再撮用LEDディスプレイで懸念される照明の反射や色変化を防ぐことが可能です。

再撮でのLEDディスプレイ活用をご検討中の方・ご興味のある方は、ぜひ一度お問い合わせください。
再撮でのLEDディスプレイ活用を相談してみる

また、HIBINOでは他にもさまざまな用途での最適なLEDディスプレイの提案が可能です。
LEDディスプレイの最適な活用・選定をご紹介した資料もご用意しておりますのでぜひご覧ください。
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